女性とふたりで行く温泉は楽しいもの。
エッセイスト・あうう金蔵が毎回異なった女性同伴者とともに温泉を巡り、温泉を堪能する。
『月刊CLUB(現Clubism)』で連載した、あうう金蔵の会心エッセイ「温泉でウリウリ」が電子版になって登場。温泉小旅行をおもしろおかしく描く独特のタッチは、読めば行きたくなり、読むほどに心が温まる好エッセイだ。
温泉がことのほか好きな人や、最近ちょっとお疲れ気味の人におすすめのアプリ。
(本書より抜粋)
温泉にはだれと行くべきか、なかなかに難しい問題だ。
なにしろ、ひとりで行く温泉ほどさびしいものはない。
ほとんど自殺行為といってもいいほどだ。
ここはひとつ若い女性に同行ねがいたい。
地縁、血縁、遠くの友人、いきつけ食堂、なーんでもいい。
ありとあらゆるコネらしきものをたぐりよせ、
あわよくば、もしかしての心しっかりだいて、しめて十三人。
これでナニもなければ、あうう金蔵、男じゃない!
著者プロフィール/あうう金蔵
食とオンナ、それに温泉をこよなく愛する旅人。
気ままに、気随に、食べて、飲んで、
今日はどこの温泉につかっていることやら。
大阪に生まれ、あちらこちらで育ち、いまは金沢暮らしだそうな。
※本文は著者が実際に宿泊した当時のものも含まれております。
発行/金沢倶楽部